二つの文化の味

公開日 2021年05月21日

更新日 2021年05月21日

※この記事は、外国語指導助手(ALT)として佐那河内村で暮らすカナダ人、べサニー・ジョンソンさんが、外国人の目線で村の人々や文化を取材し、纏めた英文を元に作成したものです。

English Article

 

佐那河内の苺ジャムとカナダの全粒粉パン

いちごジャムとカナダ式全粒パン1

甘くて美味しい苺は、佐那河内村で有名ですね。日本では、苺の季節は冬の12月ごろに始まりますが、寒さを防ぐ為ハウスで育てられています。ハウスからの光は夜の村を優しく照らしています。私は佐那河内の苺をいつも楽しみにしています。

 

いちごジャムとカナダ式全粒パン6

 

5月には、苺の季節が終わりますが、たくさんの苺がまだハウスに残っています。この時期に、私達は冨長さんの苺農園を訪ねて、この苺の特徴や採り方などを勉強しました。食べきれないほどたくさんの苺が採れたので、私達はジャムを作ることにしました!友達の冨長理恵さんがその方法を教えてくれました。

 

苺ジャムの作り方

いちごジャムとカナダ式全粒パン3

  1.  水洗いしてから苺をつぶして、レモン汁と砂糖を混ぜる。
  2.  弱火にかける。焦げないように気を付けながら時々かき混ぜる。
  3. 沸騰したら砂糖から白いアクが出てくる。スプーンを使ってできるだけ取り除く。とろみがついたら火を止めて、ジャムをしばらく冷ます。完全に冷めたらジャムの味も落ち着いて良くなる。

作りたてのジャムは数週間しか持たないので、早めに召し上がってください!

 

カナダのパン

いちごジャムとカナダ式全粒パン5

 

村の人がジャムの作り方を教えてくれたお礼に、パンを焼こうと思いました。私のお気に入りパンの種類は全粒パンです。普通は雑穀で作られて、栄養たっぷりです。日本では全粒パンはあまり人気ではなく、私の好みとは少し違います。なので、自分で作り始めました。クリスマスや感謝祭みたいなお祝いや集まりの時に食べるパンを、今日は作ろうと思っていました。

 

大きなごちそうの時、「ディーナーロール」というパンはいつも食べます。普通はバターを塗って食べますが、肉とグレービーと呼ばれる肉のタレをいっぱいつける食べ方もあります。このパンは全粒粉と小麦を混ぜて作られています。このレシピはドライイーストを使いますので、ちょっと時間がかかります。しかし、ドライイーストの影響でパンのふわふわな食感も味もよくなりますので、イーストを使うのがやっぱりおすすめです!

作ってみましょう!

 

シンプルなパンの作り方

いちごジャムとカナダ式全粒パン4

材料を入れたら生地を混ぜて、捏ねて、それから生地をふくらすために20分くらい置く。また、1分くらい捏ねてから生地を丸いボールの形にする。また1時間くらい、ふくらせる。

大きくなったら、生地の上に牛乳を塗って焼く。

 

出来上がり!

 

残念ながら、日本では全粒粉はあまり人気はなく高価なものです。それでも、自分で作るのが楽しくて、結構価値があります。全粒パンは美味しくて素朴な味でカナダを思い出します。焼きたてパンと作りたての苺ジャムは特にいい組み合わせですね!

 

私の故郷のパンで、佐那河内の人々と交流ができて嬉しいです。これからも、少しずつ、こういった事を続けたいと思います!

 

簡単なディーナーロール・材料

いちごジャムとカナダ式全粒パン2

  • 1 カップ 温水
  • 1/3カップ 植物油
  • 1/4カップ 砂糖
  • 2大さじ ドライイースト
  • 1/2小さじ 塩
  • 1 卵
  • 1大さじ バター
  • 2カップ 全粒粉
  • 2カップ 小麦
  • 牛乳 (塗るための)