第3回人権大学講座開催

公開日 2023年01月13日

9月22日、第3回人権大学講座を開催しました。

お茶の水女子大学理事・副学長の石井クンツ昌子さんを講師とし、「コロナ禍における家庭内の男女平等を考える」をテーマにオンラインで講演していただきました。その内容を紹介します。


〇「男は仕事、女は家庭」、「青は男、ピンクは女」といった性別に関わる様々な固定観念は、生活の中で身についたアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)です。日本で新型コロナウイルス感染症が流行し始めたころ、新聞には「臨時休校に保育園休園で世の中のママが大ピンチ」、「ママやめたい!外出自粛で広がる悲鳴」などの見出しが並び、「子育ては母親がするもの」という日本の根強い男女役割の固定観念が露呈しました。

〇みなさんは「名もなき家事」という言葉をご存じですか?「裏返しの衣類を直す」「玄関の靴の整理」「献立の考案」「シャンプーなどの補充」「学校・保育園などの書類作成」などの細々とした作業のことです。さらにコロナ以降は、「手洗いうがいの呼びかけ」「マスク・消毒液のチェック、補充」などの「新名もなき家事」が増えました。名もなき家事は他にもたくさんあり、全ての作業を一人が担うと負担が大きくなってしまいます。

〇家庭や社会における男女共同参画の実現は、みんなの幸せにつながります。そのためには、個人・職場・行政が連携・協力し、一丸となって男女平等の実現をめざすことが必要です。


みなさんも、まずは身近な生活面から、無意識の思い込みや家庭内の分担について見直してみませんか。

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