公開日 2022年09月08日
更新日 2022年09月08日
8月23日(火)、徳島県人権教育指導員の徳山富子さんを講師にお招きし、「今、私たちがハンセン病問題を学ぶ意味」をテーマにご講演いただきました。
徳山さんは、ハンセン病元患者の方が暮らす療養所をこれまで何度も訪問されており、入所者のみなさんの思いを届けてくださいました。
・弟が会いに来てくれるようになった。私の好きなコーヒーなどお土産を持ってきてくれるが、私が作ったケーキやお茶を出しても一切口にしない。
・母親が亡くなった時、弟から妹には連絡が入ったが、姉である私には知らせてくれず、お葬式にも参列できなかった。お墓参りも、「明るい時には来ないように。来るなら、暗くなってから来るように。」と言われる。
現在、ハンセン病にかかる人はほとんどいないにも関わらず、ハンセン病に対する根強い差別や偏見が依然として残っています。また、ハンセン病患者だけではなく、そのご家族も世間から厳しい差別を受けてきたため、地元に帰ることができずつらい思いをしている元患者の方がたくさんいます。
徳山さんから、私たちができることは、「ハンセン病のことを正しく知り、ハンセン病元患者やその家族の声を受けとめ、身近な人に正しい知識を広めていくこと」だと伝えていただきました。