天一の森の「葉書の木、郵便局の木、タラヨウ、多羅葉」

公開日 2020年09月17日

更新日 2020年12月01日

台風10号による天一の森の被害

 

大型で強い台風10号は9月7日、明け方から朝にかけて徳島県に最接近し、佐那河内村では、天一の森にある大木が倒れました。

 

倒木(タラヨウ)と倉庫
川をまたいだ倒木(タラヨウ)

 

 

~「弘法大師が字を勉強した学問の木」を展示しています!!~

 

この倒木は今まで見たことのない珍しい木だったので、調べてみますと「タラヨウ/多羅葉」といわれ「葉書の木、郵便局の木」と呼ばれることがあるようです。

日本では、葉の裏面に経文を書いたり、葉をあぶって占いに使用したり、戦国時代には葉の裏に文字を書いて情報のやりとりをしたという話もあります。また、弘法大師がこれを用いて字を勉強した「学問の木」とされ、学校や寺社に植樹されたようです。中国では苦丁と呼ばれており、葉を煎じて飲用(苦丁茶)に供しています。

文字を書くことのできる性質がインドで経文を書くのに使われたヤシ科のタラジュという木のようだということでタラヨウという名前の由来となっているともいわれています。

 

文字がくっきりと浮かんできたタラヨウの葉
タラヨウ(多羅葉、学名:llex latifolia)
モチノキ科モチノキ属の常緑高木

タラヨウの葉、枝、幹を10月下旬まで、佐那河内村立図書館入口に展示してありますので是非ご覧になってください。また、天一の森に隣接している荘厳な嵯峨天一神社へ歴史散策に出かけてはいかがでしょうか。

 

大榧(おおかや)
樹齢約370年。2本あったが昭和37年に拝殿改築の用材として1本使用したため現在は1本しか残っていない
天照大神 , 月讀命 , 大白星神が祭神である嵯峨天一神社

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