公開日 2024年11月08日
佐那河内村は、山を開墾して作った棚田での稲作が盛んに行われてきた地域です。稲作の過程でできる「わら」は昔から縄やほうき、肥料など無駄なところが無い資源として大切に使われてきました。2日に同地域で開催された餅つきイベントにつづき、佐那河内村の嵯峨地区にある「嵯峨生活改善センター」前で11月4日、「嵯峨よりあうプロジェクト」によるわらを使ったワークショップが開催されました。東京都小金井市在住のわら工芸研究科、瀧本広子先生にお越しいただき、子どもからお年寄りまで多くの人々が、今年できたわらを編んで鍋敷きやしめ縄などを作りました。わらの柔らかい箇所、硬い箇所をうまく使い分け、器用にわら細工を作っていく工程に溢れる先人の知恵が、参加者の皆様に継承された貴重な一日になりました。