佐那のいちご塾第1期生の村生活だより Vol.15 新年度が始まった

公開日 2024年05月31日

地域おこし協力隊の中村です。

 佐那のいちご塾生として着任し、村で生活を始めて早一年が経ちました。4月のホームページ更新が滞ってしまい申し訳ないです。4月から新しい研修先の篤農家に移動し、収穫やパック詰めに忙しい日々を送っていました。この4月は気温が高く、たった1日(場合によっては半日)でいちごがあっという間に色づくため、収穫にどうしても手が必要であり、なかなか苗の手入れが進みませんでした。極力、脇芽等は除去していますが取り忘れていたものが大きくなり、株がモサモサとしていましたね。

4月から新たにいちご塾生3名が着任

 私にもとうとう後輩ができました。それぞれ篤農家が別であり、私の勤務時間が長かったためあまり会話をする機会がありませんでしたが少しずつ村の雰囲気に慣れていってくれたらと思います。写真左から松田佐々木定作です。右端はご存知の通り、中村です。

4月27~29日におためし地域おこしを実施

 佐那のいちご塾3期生応募に際し、絶対必要な条件があります。それが、村のおためし地域おこしへの参加です。昨年は7名ほど参加されていましたが、今年は少なく、3名の参加でした。私は4月28日のスケジュール内で対応する箇所があり、収穫体験や座談会に出席しましたが、参加して下さった3名は普段触れることがない生産者という立場を感じていただけたのではないかと思います。この中のおひとりでも今後の担い手として活動していただけるとありがたいですね。いちご塾生に関してご興味がある方もおられるかとは思いますが、ぜひ今後の4期生募集の動向をご確認いただけたらと思います。情報のリリースは11月ごろになるかと思われます

4月の運動は徳島県吉野川市にできたアレ

 みなさんはオブスタクルスポーツという競技をご存知でしょうか?きめられたコースの中にいくつかのオブスタクル(障害)を設置し、それを越えてゴールまで走りタイムを競う、簡単に言えば障害物競走です。イメージとしては年末などにテレビでしているSASUKEに近いかもしれませんね。

↑スタート位置からの眺めです
 実は2028年開催のロサンゼルスオリンピックから今まで近代五種競技であった(フェンシング、水泳、馬術、射撃、ラン)の中から馬術の代わりにオブスタクルスポーツがオリンピック種目として採用が決定しています。そんなオリンピック種目の国際公認施設がこの度なんとここ徳島県に国内で初めて建設されました。しかも、常設のコースは世界的にみても珍しいそうで、だいたいは設営してレースが終われば解体というパターンが多いようです。そして、その施設のこけらおとしとして、国内初のデモ大会が開催され、国内外のオブスタクルスポーツトップアスリートのデモレースと一般参加者のタイムトライアルレースに参加してきました。

↑当日はキッチンカーもあり、非常に賑わっていました。

必要なのは上半身の筋力?

 100mのコースの中に12個の障害がありまして、雲梯(うんてい)、吊り輪、2mの垂直の壁などがあり最後は4mもの高さのそり立つ壁を登り切ってゴールとなります。障害物の形状は様々ですが頻繁に使う部位は上半身です。ただ、セクションごとの移動は走りますし、ぶらさがったりする種目では次の動作を行いやすくするため、下肢がブレないよう体幹もしっかりと固定する必要があるのでかなりの全身運動です。レース前に事前練習の時間があったのですが、それぞれの障害物を単品であれば難なくクリアできるのですが、いざそれらを100mの中で連続して行うと筋肉の疲労感が半端じゃありません。そしてモンキーバーと呼ばれる大きな雲梯では、早々に手のひらに大きなマメが多発し、テーピングを巻いて保護する必要があるほどでした。

↑最後に4mの壁をかけあがります!

世界のトップ選手はレベチ

 このオブスタクルスポーツの本場と言いますか、世界的に見てもレベルがトップの国はフィリピンだそうで、今回はフィリピンのトップ選手が来県されていました。その選手はギネスワールドレコードにも名前が記載されているほどの選手です。開会式後、トップ選手達のデモレースを拝見しましたが、「こんなに早いんか!」と驚愕です。それぞれの障害をクリアすることに関して決まり事があり、複数個の課題がある場所に関しては、最低1つは障害を使い、最後に設置されているベルを叩くことが必要です。例えば、モンキーバーという雲梯は7本程度ありますが、1つとばしで4本しか使わなくても大丈夫ということですね。とばしながら実施してもよい課題がいくつかあるのですが、トップ選手は勢いよく飛び出し、力強く跳びながらとばしていくわけです。そこもとばすことができるのか!?と口をあんぐりとしてしまいました。

いざ自分のタイムトライアルの順番

 さて自分の出番がやってきました。コースは2人ずつ走りますので、嫌でも競争となります。お互いが走っているのを横目に、なんとか失敗しないように頑張りましたが、途中失敗してやり直しが必要なセクションがあり、失敗してしまうとそのオブスタクルだけを最初からやり直す必要があるので、よけいな疲労がたまり、次のセクションが大変でした。結果は1分30秒ほどでゴール。

 今回は大会の運営上、制限時間を3分として設定していましたが、半分近くの参加者が時間内にゴールできなかったようです。レース中はまったく気にならなかったのですが、ゴール後自分の手を見てびっくり。マメが盛大に裂けて血だらけじゃないですか。

↑佐那河内までの車の運転が苦痛でした。

上位入賞者は県外からの参加者がしめる

 今回の私のタイムが1分30秒ほどでしたが、デモレースをしたフィリピンのトップ選手は29秒、一般参加者の優勝タイムは37秒でした。上位入賞者はSASUKEに出場経験があったり、関東にあるパルクールなどの施設で日々トレーニングをされている方達のようです。最近の情報網と言いますか、徳島県内在住の方でもこのような大会が開催されることを知らない人も多いというのに、県外の方で情報を得てレースに参加されるのはすごいなと思います。

5月中旬でいちごの出荷が終了

 今期の出荷も終え、恒例のイチゴジャム作りやシロップ、フルーツビネガーを今年も大量に作りましたよ。まだまだイチゴが株にたくさん成っているのですが、ハウス内の片付けも必要です。ストロースノコや玉出し線を外し、畝を管理機でひいて耕耘します。

 あっという間にハウスの中は物寂しくなりますが、次に定植する苗の管理がすでに始まっています。9月の定植に向け、ちゃんとした苗を作るのがまた大変と思える時期がやってきました。

 暑い毎日がやってきますが、体調管理をしっかりして頑張っていきます

総集編にその他の記事もあるので是非ご参照ください。

総集編 https://www.vill.sanagochi.lg.jp/docs/2023052300025/

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