公開日 2024年03月19日
令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール 第11回講義
第11回講義【午前の部】「常緑果樹の苗木植え付けについて」(実習)
日時:令和6年3月18日(月)10:00~12:00
場所:大仲さん園地
講師:徳島県立農林水産総合技術センター 高度技術支援課 板東 康成さん
参加人数:9名
徳島農業支援センターから1名ご参加いただきました。
内容:第8回講義「苗木植え付け準備」で実習した園地において,苗木の植え付けの実習を行いました。初めに講師の坂東さんから,資料をもとに苗木の植え付けから植え付け後の管理までのお話がありました。植え付ける際の注意として,植え付け時期は3月下旬から4月上旬の発芽前までに行うこと,根は傷んでいる部位以外はできるだけ切らず,細根はそのままにしておくこと,根を広げて下の根から順に土をかけ,根が土に付くように軽く押さえること,接ぎ木部が地上に5センチ程度は出るように土をかぶせること,かん水は土俵状の輪を作り十分かん水することなどのお話がありました。1本の苗木の植え付けを見せていただき,受講生数名で1本の苗木を植え付けました。その後,全員でマルチ被覆や苗木の固定,あんどんの設置などを行いました。
第11回講義【午後の部】「接ぎ木について」(実習)
日時:令和6年3月18日(月)13:00~15:00
場所:佐那河内村役場東側
講師:西岡 優さん
参加人数:9名
徳島農業支援センターから1名ご参加いただきました。
内容:接ぎ方は,はぎ接ぎ,芽接ぎ,腹接ぎ,切り接ぎがあり,樹液が動き出してからは,簡単に皮を剝くことができるため,はぎ接ぎが一番接ぎやすい方法であるとのことでした。穂木と台木の形成層同士を接ぐことがポイントであり,接いだ後は接ぎ木テープなどで被覆し,芽が出だしてからは少し穴を開けて芽の伸長を助けることなどのお話がありました。接ぎ木テープは芽が出だしてから穴を開ける必要のないテープもあるとのことでした。実際に腹接ぎの仕方を見せていただいた後,枝を台木に見立てて,穂木の切り出しから接ぎ木テープでの被覆までの作業を行いました。