公開日 2024年03月05日
地域おこし協力隊 佐那のいちご塾1期生の中村です
今回は令和6年3月1日に東京新宿に本店を構えるフルーツの老舗である新宿高野さんへ伺い、年間通して開催されているカルチャースクール「国産フルーツを楽しむ会」の講師として訪問させて頂きました。新宿高野の創業は1885年(明治18年)、グループとして2023年の売上高93億円を誇る大企業です。東京のフルーツ取扱店としては、まず名前が挙がる一角ですね!
まずは前日入りして会場の確認から
前日打合せにて2月29日に新宿高野本店にある会場にお伺いし、カルチャースクール担当岡﨑様とイチゴや産地に関して熱い熱いディスカッションを実施しました。企業や個人としての熱い思いをお聞きし、さらに身が引き締まる思いです。夜は新宿高野ルミネエスト店で2月29日まで限定販売の「うるうショート」をタイミングよく購入できて舌鼓。
↑他産地のイチゴですが、もちろん勉強です。美味しかった!
新宿高野のB2階売り場入り口にはBIGなアレが
売場を隅から隅まで見学させて頂き、入り口にまわると「さくらももいちご」を大々的に告知する立て看板が、あるでないで!これには僕もびっくりしたので一緒に写真を撮りました。
また、ショーケースの中には「さくらももいちご」を使った素晴らしい商品の数々たるや!
↑どれも美味しそうじゃないですか!
少し脱線して「あるでないで」
この記事を徳島の人だけではなく、県外の方々にもご覧頂けているであろうとういう期待から少し阿波弁の話を。先ほどの立て看板に話は戻りますが、「あるでないで」と記載しました。県外の人からすると「?」がついて意味不明な言語かもしれませんが、「あるではないですか」といった意味です。「あるの?ないの?」と疑問を繰り返しているのではなく、「あるじゃ、ないの!」といった言い切りの意味として使います。
例文)
娘)私のメガネどこいったか知らん?
母)そこ(頭の上)にあるでないで!
といった具合ですね。
普段は作業着でも、たまにはスーツも着ますよ
久しぶりにスーツを着込みました。前職の時は学会参加・演題発表・学校講義もちょこちょこあったのでスーツや革靴の出番は多かったのですが、佐那河内村に来てからはめっぽう減りました。そのせいもあって、少し革靴で移動するだけで靴擦れを起こしてしまうほど。念のため、現地で絆創膏を調達です。
スクール会場は受講生と非常に近い距離感で
定員は8名と少人数制であり、会場も広くはありませんのでお互いの表情や感情の変化も確認しながら実施できます。講義はパワーポイントを用いてスライドを作成し、それを動かしながらのお話しです。50枚近く作成したので、非常にボリュームたっぷりです。
来て下さっている人は東京もしくは近郊の方々なので、まずは徳島県のこと、それから佐那河内村のことを話して「さくらももいちご」へと移行していきます。なかなか遠方の土地のことを知る機会がないので、受講生も興味深く聞いて下さっていました。
なつかしの「ももいちご」をご存知の人も
佐那河内村のいちごの変遷については「ももいちご」から説明し、「さくらももいちご」へ。両者の違いはどのようなものなのか、そして、佐那河内村のイチゴ農家のこだわりや仕事の徹底ぶりを見て頂きました。スライドに関しては文字も多くありますが、たっぷりの写真を使いました。現場のリアルをお伝えするには、4月から着任して今までの経時的に撮り溜めていた写真や動画がこのような時に非常に役に立ちます。普段は見ることがないイチゴの生長段階やイチゴ農家の仕事の移り変わりも知っていただけました。
講義の際中にクチュリエ特製の料理を提供
当地の「さくらももいちご」が新宿高野のクチュリエ(タカノではパーラーの職人をパティシエやシェフでもなく、タカノ独自の職業としてこう呼んでいます。服飾高級仕立てのオートクチュールからの造語だそうです)の手にかかり、華やかな料理に大変身です。
タカノカルチャースクールのInstagramを拝見すると、今年度のスクールにお出しされている料理をご覧頂けます。
https://www.instagram.com/takano_fruitculture_school/?hl=ja
↑こちらのリンクをクリックです
素材に合わせた料理を考案・提供される姿勢に脱帽ですね。心残りとしては、これは僕も味見してみたかった!
これが肝いり、自作のPR動画
最後は自作の動画をご覧いただきました。若い部会員のハウスに頻繁にお邪魔し、実際のハウス内や作業風景のリアルを撮影して自ら編集。場合によっては作業中にゴープロを装着してもらい、画面を介して実際の農家目線での没入体験ではありませんがスピード感などを感じてもらい、この動画はご好評をいただけました。
お昼は5Fにあるタカノフルーツパーラーで昼食を
タカノフルーツパーラーは、老舗フルーツ専門店「新宿高野」の飲食業態として1926年(大正15年)に設立されています。以来、「果物専門店としての素材」と「フルーツ専門店としてのノウハウ・技術力」を背景に、フルーツパフェやワッフル、各種フルーツジュース、旬のフルーツを使った季節限定商品などを豊富に展開されています。今回はそこで昼食をいただけることになりました。ピンク色のメニューの中にはどれも目移りしそうなものばかりです。
↑僕が選んだのは「さくらももいちごのパフェ」「フルーツサンド」「ストロベリージュース」の3品です。
フルーツの美味しさもさることながら、断面もキレイに魅せるカット技能は秀逸です。私もジビエや魚を捌いたり調理するので、ナイフの切れ味やカットした断面にもこだわりがあります。こちらのフルーツもちろん切れ味するどいナイフを用いてカットしていることでしょう。クチュリエの技術の高さや、日頃のナイフの手入れの良さが垣間見える点ですね。
午後も同様に講義を実施
今回は午前・午後の二部制で内容は同じです。
↑非常に丁寧に準備されています。
料理は同じですが、それぞれの部で受講生はガラッとかわるので、それぞれの感情や表情の変化をしっかりと読み取りながら、退屈させないような取り回しや声のボリュームを変化させたり。人前で何時間も喋ることが以前に比べると減ったので、終わるころには喉がイガイガしていました。
来年度のスクールスケジュールにも「さくらももいちご」を組み込んで頂けた!
全国数多ある産地やブランドイチゴから、「さくらももいちご」を選んで頂けていることに対し、感謝の念を持つと同時に身が引き締まる思いです。市場や小売りからも多大なご評価を頂けているということは認識しつつも、それ以上の商品を作り続けるという思いでイチゴづくりに真摯に・誠実に向き合っていくべきだと考えています。全国各地のみなさまに選んでいただける「さくらももいちご」を目指し、産地一同これからも精進して参ります。
この度はこのような素晴らしい機会を与えていただきありがとうございました!
総集編にその他の記事もあるので是非ご参照ください。
総集編 https://www.vill.sanagochi.lg.jp/docs/2023052300025/
お問い合わせ
佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115