佐那のいちご塾第1期生の村生活だより Vol.12 趣味の献血と、私の好きな猛禽類に対しての質問がありまして

公開日 2024年02月28日

地域おこし協力隊 佐那のいちご塾1期生の中村です

 早朝の寒さが肌を刺し、軒下のメダカ桶に氷が張るようになりました。メダカは水温が15℃以下で活動が低下し、5~10℃程度で本格的に冬眠するそうです。最近では野生のメダカが生息するような小川もどんどん減り、生き物がその場所で自然のまま生息できる環境を残していくことも、これからの子どもたちのためにも必要な今後の課題ですよね。

メダカも人馴れするのとしないのとがいる

 我が家のメダカたちもルーツは野生のメダカですが、いわゆる改良メダカという品種改良されたメダカたちになります。エサをあげると近づいてくる集団と、すぐに隠れてしまう集団がいます。パタパタとヒレを動かしつつ近寄ってくるのを見ると愛らしいものです。

↑これはオロチ松井ヒレナガといい、真っ黒な魚体に各ヒレが長いタイプのものです。メダカは普通周囲の環境に色を合わせますが、オロチは黒いままです。

メダカの増やしすぎにも要注意

 僕もそこまでメダカ業界に詳しくありませんが、現在も次から次に新しい品種改良メダカが世に生み出されています。自分の好みの容姿を生み出すために、どの品種とどの品種を掛け合わせるか、とい感じですね。有名なメダカブリーダーさん作出の新品種となると、メダカ1ペア100万円、なんてこともざらにあるそうです。そんな100万円のメダカも数ヶ月後には数万円だとか。

 メダカの繁殖サイクルは非常に早く、1ペアが卵を産む数は1シーズンに数百個、稚魚から成魚までの成長にかかる期間は2~3ヶ月程度と非常に早いため、高値で購入しても繁殖して数を売ると全然元を取れるのだとか。しかしながら、その数百の稚魚から実際に高値で取引されるのは1~2割程度らしく、ブリーダーの選別眼がモノを言うすさまじい業界です。そんな我が家のメダカたちもはじめは5種20匹程度でしたが、今となっては総数300匹程度までは増えており、狭い桶の中で申し訳なく思っています。

↑これは三色対外光という、ラメがキラキラ輝いて華やかなタイプです。

みなさんは献血をしたことがありますか?

 私が定期的に実施している社会貢献のひとつに「献血」があります。先月、佐那河内村で開催されたふれあいまつりでも会場に献血バスが来ていました。献血には大きく分けて「全血献血」「成分献血」の2種類があり、今回バスで実施していたのは全血献血「200ml献血」「400ml献血」があり、血液中のすべての成分を採血し、主に輸血に用いられています。
一方、成分献血「血漿(けっしょう)成分献血」「血小板成分献血」があります。こちらは採血中に成分採血装置を経由して、血液中の血小板や血漿といった特定の成分だけを採血し、体内で回復に時間がかかる赤血球は身体に戻す方法になります。献血バスでは設備がないため、徳島県内では徳島駅前アミコにある献血ルームでのみ実施可能です。僕が初めて献血したのが22歳頃で、しばらくは全血献血のみ実施していました。年間可能献血回数というものがあり、全血献血は男性で年3回以内、女性で年2回以内、間隔は3~4ヶ月以上あける必要があります。30歳を過ぎてからは成分献血に移行し、こちらは身体的負担が軽減することから年間12~24回の献血が規定上実施可能です。

献血は輸血に使われるだけではない

 日本赤十字社の令和5年度度事業計画では全体の献血確保量の実に54.7%がくすりの原料として使用されているそうです。半分以上の血液がくすりに変わっているなんて驚きでした。免疫グロブリン製剤などの血漿分画製剤は、献血成分である血漿を原料としてのみ製造が可能らしく、これを用いての治療が必要な多くの患者さんには必要不可欠な材料ですね。

やっとこさ献血の大台達成

 僕の趣味のような献血活動ですが、先日ついに「献血回数100回目」を達成しました。自分から採取した一部が、日本のどこかで誰かの役に立っているのであればこの上なくうれしいことです。献血は69歳まで可能ですので、自分自身に大きなケガや病気がなければ献血引退までに300回は越えてみたいですね。大変ですが!

話はガラッと変わりますが

 僕は無類の動物好きで、現在も犬などを飼育しています。以前は趣味で鷹匠をしていたこともあり、タカ、ハヤブサ、フクロウを飼育していました。先月、いちご部会員と話していた際、ふと上空を飛翔している猛禽類の話題がでました。鳶(とび)ですね。分類学上の目からの記載にはなりますが、タカ目タカ科トビ属トビという名称です。「とんび」とも呼ばれていますが、呼びやすいから、などの理由です。また、猛禽類とは、タカ目とフクロウ目のみで日本では一般的にワシ、タカ、ハヤブサ、フクロウのことを言います。鋭いツメと嘴を持ち、掴む力が非常に強く、他の動物を捕食(または腐肉食)する習性のある鳥類の総称を言いますが、日本の在来の猛禽類は法律で捕獲を禁じられており、傷病猛禽でも許可のない一般人が保護などをすることはできません。もし猛禽類のヒナが落ちていても、無断でつかまえたりしないようにしてくださいね。

↑メンフクロウのメンゾウちゃんです。オスと思って飼育していたら、のちにメスだと判明しました


 日本国内で飼育可能な猛禽類は、国外から輸入した個体やそれらを国内繁殖した個体のみ、購入・飼育が可能です。最近では専門店や直売会のようなものも全国各地で開催されており、もしご興味があれば一度行ってみるのもいいですね。かわいい鳥もいれば、猛々しいカッコいい鳥もいますよ!

↑空飛ぶ犬ともたとえられるハリスホーク。非常に人に慣れやすいタカです。

 慣れるとフリーフライトといって、飛翔した鳥をホイッスルや口笛で自分のグローブへ呼び戻すことも可能です。タカをもちいてウサギやカモをとる。江戸時代には全国各地の諸大名が興じていた遊びで、アラブ等の砂漠地では現在も王族などがハヤブサを用いての狩猟を行っています。人鳥一体で狩りをするのもまた、鉄砲を用いた狩猟とは違った醍醐味がありますね。

総集編にその他の記事もあるので是非ご参照ください。

総集編 https://www.vill.sanagochi.lg.jp/docs/2023052300025/

↑シロハヤブサとセイカーハヤブサのハイブリッドです。ハヤブサは他種と掛け合わせることが多いですね。

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課

TEL:088-679-2115

E-Mail:sankan@sanagochi.i-tokushima.jp