令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール【第8回】

公開日 2024年01月28日

令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール 第8回講義

●第8回講義「中晩柑と柿について」(座学)
日時:令和6年1月26日(金)10:00~12:00
場所:佐那河内村役場 大会議室
講師:徳島県東部農林水産局 徳島農業支援センター 徳島ブランド推進担当 福田 雅仁さん
参加人数:8名 
内容:柿は完全甘柿・不完全甘柿・完全渋柿・不完全渋柿の4種類あるとのことで,渋抜きには,アルコール脱渋・炭酸ガス脱渋・樹上脱渋があり,渋みは可溶性タンニンが原因であり,「アセトアルデヒド」と結合することで不溶化し渋みが抜けるとのことでした。干し柿は皮むきにより果肉表面に皮膜が生成され,呼吸が阻害されることで果肉中にアセトアルデヒドが蓄積することで渋みが抜けるとのことでした。剪定や施肥の話もあり,柿の栽培等について詳しく聞くことができました。中晩柑のお話では,中晩柑とは1月から5月に収穫される温州みかん以外の柑橘の総称で,形・大きさ・味が多種多様であるとのことで,その中でも村内で多く生産されている「不知火」について詳しくお話を聞くことができました。不知火の生産では,乾燥に弱いことから,夏場の灌水が大切なことや,結実期間が長いことから果実肥大が旺盛な時期に肥料を切らさないこと,大玉化させるために葉果比100前後を目安に摘果することなどのお話がありました。剪定や施肥・貯蔵の話もあり,生産に必要なお話を聞くことができました。

 

●第8回講義「苗木植え付け準備」(実習)
日時:令和6年1月26日(木)13:00~15:00
場所:大仲さん園地
講師:徳島県東部農林水産局 徳島農業支援センター 農業支援第一担当 杉本 和之さん
参加人数:8名 
内容:大仲さんの園地をお借りし,苗木植え付け準備としての土づくりの実習を行いました。初めに講師より苗木植え付け前の土づくりは,植え付け後にできない苗木直下,周辺の土壌改善が目的であり,土づくりと植え付けの間に1ヶ月ほど時間を置くことで堆肥や土壌改良資材が馴染むといったお話や局所施用や全層施用のお話などがあり,堆肥は鶏糞や豚糞ではなく,窒素等の成分が少ない牛糞が良いとのことでした。また,土壌改良資材として,植物が炭化した亜炭を原料としたアズミンの紹介もありました。その後,大仲さんより作業の説明があり,大仲さんの園地では,園地全体に苦土石灰・牛糞堆肥を敷き均し,管理機で耕耘し定植箇所へ土寄せする全層施用の方法を採用しているため,管理機の運転や石の除去,周りの溝きりなどの実習を行いました。

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115