村の寒波とかんきつの歴史

公開日 2023年12月26日

更新日 2024年01月04日

寒波とみかんの歴史

暖かな日々から一転して寒波に見舞われた佐那河内村。山間の地域では積雪もあり、雪化粧をしたミカンを見ると、ミカンとかんきつにまつわるストーリーが思い出されます。佐那河内村では、多くの農家がミカンを生産していましたが、昭和56年に村を襲った大寒波の影響で、一定以上の標高にあるミカンが全て枯れてしまうという被害がありました。大きな被害を受けた農家の人々が諦めずミカンの代わりになる、寒さに強い品種のかんきつとして栽培を始めたのがスダチでした。当時の様子を記録した映像があるので、興味がある人はぜひご覧ください。今では佐那河内村は夏はスダチ、秋はユズ、冬はミカンというたくさんのかんきつを生産する美しい村になっていますが、それは厳しい自然と向き合ってきた村の人々の努力の結晶とも言えるでしょう。