令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール【第2回】

公開日 2023年07月13日

令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール 第2回講義

●第2回講義【午前の部】「すだちの摘果・摘葉」(実習)
日時:令和5年7月6日(木)10:00~12:00
場所:大仲さん園地及び役場大会議室
講師:大仲 保さん
参加人数:9名
     徳島農業支援センターから1名参加

     四国大学短期大学部から2名参加
内容:講師の大仲さんより,実の周りの旧葉を取り除き,実に光が当たるようにすること,今後の実太りを考慮して摘果することなどの説明がありました。摘果には特別な技術は必要なく,暑い中でいかに頑張れるかがポイントであるとのことでした。大仲さんより摘果・摘葉作業を見せてもらった後,1本の木を3名でそれぞれ摘果・摘葉作業を行いました。その後,役場大会議室に場所を移動し,10aあたり3tの生産量を目標とした場合,1本あたり約30Kgの収量が必要であり,2Lの規格が1個25gであるため,1本の木に1,200個の実が必要で,1本の木でいくらの収益をあげるか,そのためには1Kgいくらで販売するかといったすだちの経営にかかるお話も聞くことができました。

 

●第2回講義【午後の部】「土づくりと施肥について」(座学)
日時:令和5年7月6日(木)13:00~15:00
場所:佐那河内村役場大会議室
講師:徳島県立農林水産総合技術支援センター 
   資源環境研究課 新居美香さん
参加人数:8名
     徳島農業支援センターから1名参加

     四国大学短期大学部から2名参加

内容:土づくりについて,かんきつの適正な土壌のphは5.5から6.5の弱酸性であり,phが酸性になるほど窒素・リン酸・カリなどの主要要素の吸収が悪くなり,phがアルカリに近づくほどマンガン・亜鉛などの微量要素の吸収が悪くなるため,毎年土壌診断を行い,適正なphを維持することが大切であるとのことでした。肥料は,作物の生育に必要な因子のうち,一つでも不足すれば他の因子を増しても生育は増大しないこと(最小養分律),作物の収量には限界点があり,限界点に近づくにつれて,肥料の施用効果が低下すること(収量漸減の法則)などのお話がありました。みどりの食料システム戦略について,化学肥料の使用低減や有機農業の面積拡大が求められており,農研機構が出している土壌管理アプリの紹介や肥料高騰対策とあわせて鶏糞堆肥を活用したすだち生産の紹介がありました。また,貯蔵みかんに含まれるβクリプトキサンチンや阿波すず香に含まれるナリルチンの機能についてのお話もありました。

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115