令和5年度 佐那河内果樹アグリスクールを開校しました。

公開日 2023年06月26日

令和5年度 佐那河内果樹アグリスクールを開校しました。

令和5年6月20日(火)『令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール』を開校しました。村内外から11名の参加があり,翌年3月まで計11回の講義を予定しています。開校式では,校長の岩城村長,佐那河内農業振興協議会の加藤会長よりご挨拶をいただきました。第1回の講義では,徳島県東部農林水産局 徳島農業支援センター 福田 雅仁さんをお迎えし,「果樹の総論と経営について」の座学を行いました。午後からは,徳島県立農林水産総合技術支援センター 資源環境研究課 病害虫防除所 米本 謙吾さんをお迎えし,「病害虫防除の基本について」の座学を行いました。

 

令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール開校式

日時:令和5年6月20日(火) 9:00~

場所:佐那河内村役場 大会議室

 

 

第1回講義【午前の部】「果樹の総論と経営について」(座学)

日時:令和5年6月20日(火)10:00~12:00

場所:佐那河内村役場 大会議室

講師:徳島県東部農林水産局 徳島農業支援センター 徳島ブランド推進担当 福田 雅仁さん

参加人数:11名

内容:果樹について,南では常緑果樹が多く,北では落葉果樹が多いとのことで,果樹は適地適作が大前提であるとのことでした。また,果樹の分類として,受粉しなくても結実する単為結実(柑橘・いちじくなど)と受粉しないと結実しない場合でも,同じ品種の花粉で結実する自家受粉(ぶどう・びわなど),同じ品種の花粉では結実しない他家受粉(なし・りんごなど),雌雄異株(キウイフルーツ・やまももなど)があり,植える作物がどれにあたるかを知る必要があるとのことでした。省力樹形や改植,みかんにおける隔年交互結実栽培のお話など,果樹栽培の幅広いお話を聞くことができました。単一経営や複合経営といった経営のお話や佐那河内村で多く栽培されている「すだち」「みかん」「ゆず」「キウイ」について,年間の作業内容と労働時間など詳しく聞くことができました。

 

 

第1回講義【午後の部】「防除の基本について」(座学)

日時:令和5年6月20日(火)13:00~15:00

場所:佐那河内村役場 大会議室

講師:徳島県立農林水産総合技術支援センター 資源環境研究課 病害虫防除所 米本 謙吾さん

参加人数:9名

内容:栽培品種は野生種を改良して人が作ったものであり,単一の作物が広く植わっている耕地は,病原菌や害虫にとっては格好の条件であるとのことで,放置すると病気や害虫が蔓延するため,人の手で作った耕地は人が守らなければいけないとのことでした。「そうか病」や「黒点病」「かいよう病」といった代表的な病気について,原因と防除時期,防除方法の詳しいお話がありました。また,「ゴマダラカミキリ」や「カメムシ」「ダニ類」などの害虫についても生態と防除時期・防除方法のお話がありました。農薬についての適正な使用方法「希釈」「時期」「回数」についても詳しくお話を聞くことができました。徳島県では,病害虫情報のメールマガジンを配信しており,早期防除に活用して欲しいとのことでした。

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115