山でひっそりと輝くヒメボタル

6月初旬、佐那河内村の川沿いを優しく照らしたホタルの光も徐々に少なくなってきました。そんな時期の夜に山道を散歩していると、やぶの中、田んぼなどのあぜの周りで、かすかに点滅する光を見かけることがあります。光の主はヒメボタルと言い、川を飛び回るホタル（ゲンジまたはヘイケボタル）よりもやや小型で、短く点滅するような光り方をします。ヒメボタルを見られる時期はゲンジまたはヘイケボタルよりも少し遅く、6月下旬に見かけることができます。佐那河内村ではたくさん見ることができず、カメラを固定しての長時間露光での撮影は難しいですが、暗い夜道で飛んでいるのを見つけると、短いホタルの季節への名残惜しさを晴らしてくれます。