春を味わう。ワラビのあく抜き

公開日 2023年04月05日

わらびのあく抜き

桜満開の佐那河内村では、周囲の野原で、春の山菜の代表的な存在であるワラビが芽を出し、山菜狩りを楽しむ人々も目にします。収穫したワラビ、すぐに食べたいものですが、その前にあく抜きをする必要があります。あく抜きをしないワラビは苦みが強いだけではなく、強い毒性があるからです。ワラビを鍋やボウルに入れ、一定量の重曹、もしくは灰を加え、熱湯に浸して一晩以上寝かせます。一晩寝かせた後、水が黒く濁り、逆にワラビが美しい緑色になります。毎年村で行う、こういったひと仕事は、自然の中で暮らしていることを実感させてくれます。あく抜きしたワラビは、卵とじにして食べられることが多いです。卵をとき入れるのも良し、とかずに入れて黄身と少しずつ絡ませながら食べるのも良し。ワラビの優しい風味に、春の訪れを感じることができます。

わらびのあく抜き