令和4年度 佐那河内果樹アグリスクール【第10回】

公開日 2023年03月23日

令和4年度 佐那河内果樹アグリスクール 第10回講義

第10回講義【午前の部】「常緑果樹の苗木植え付けについて」(現地での講義)

日時:令和5年3月22日(水)11:00~12:00

場所:稲木さん園地

講師:徳島県立農林水産総合技術センター 高度技術支援課 板東 康成さん

参加人数:9名

     徳島農業支援センターから3名ご参加いただきました。

内容:稲木さんの園地をお借りし,苗木の植え付けの講義を行いました。前日からの雨の影響で,植え付け自体はできませんでしたが,園地でお話を聞きました。講師の坂東さんに加え,大仲さんも現場でお話をしていただきました。まずは講師の坂東さんより,苗木植え付けの注意として,植え付け時期は3月下旬から4月上旬の発芽前までに行うこと,苗木の根は植えるまで乾かないようにすること,根は傷んでいる部位以外はできるだけ切らず,細根はそのままにしておくこと,接ぎ木部が地上に5センチ程度は出るように土をかぶせることなどのお話がありました。その後,大仲さんより土の盛り方や乾燥・雑草防止のためのマルチ被覆などのお話がありました。実際に農家が行っている作業を聞くことができ,今後の苗木植え付けの参考になりました。

 

  

 

第10回講義【午後の部】「接ぎ木について」(実習)

日時:令和5年3月22日(水)13:00~15:00

場所:佐那河内村役場東側

講師:西岡 優さん

参加人数:9名

     徳島農業支援センターから2名及び午前講師の坂東さんにもご参加いただきました。

内容:接ぎ木は樹液が動き出す4月中旬以降が良い時期であり,接ぎ方は,はぎ接ぎ,芽接ぎ,腹接ぎ,切り接ぎがあることなどの説明がありました。樹液が動き出してからは,簡単に皮を剝くことができ,穂木と台木の形成層同士を接ぐことで確実に接ぎ木が成功するとのことでした。接いだ後は接ぎ木テープなどで被覆し,芽が出だしてからは少し穴を開けて芽の伸長を助けること,長く伸長したら継いだ部分から剥離しないように支柱で固定し,強風への備えることなどのお話がありました。接ぎ木テープは芽が出だしてから穴を開ける必要のないテープもあるとのことでした。実際に腹接ぎの仕方を見せていただいた後,枝を台木に見立てて,穂木の切り出しから接ぎ木テープでの被覆までの作業を行いました。

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115