令和3年度 佐那河内果樹アグリスクール【第9回】

公開日 2022年03月04日

更新日 2022年03月04日

令和3年度 佐那河内果樹アグリスクール 第9回講義

第9回講義【午前の部】「鳥獣害対策について」(座学)

日時:令和4年3月3日(木)10:00~12:00

場所:佐那河内村農業総合振興センター1階大会議室

講師:徳島県鳥獣対策・ふるさと創造課 土井 伸一郎さん

   佐那河内村産業環境課 安冨 圭司さん

参加人数:8名

     徳島農業支援センターから3名ご参加いただきました。

内容:初めに,徳島県鳥獣対策・ふるさと創造課 土井さんより,シカについてのお話がありました。昔はいなかったシカが増えてきたという話をよく聞くが,明治より前の江戸時代には,多くのシカが生息しており,明治時代の乱獲により減った個体数が元に戻りつつあるのが実際のところであること,シカが山から里に下りてきているのではなく,元々平地を好むシカが山に追いやられていたのが帰ってきているだけであるということなど,シカの生態について詳しいお話がありました。また,猟友会も高齢化しており,捕獲数の限界がきているとのことで,今以上個体数を減らすことが困難であるとのことでした。シカから農作物を守るためには,電気柵や侵入防止柵による被害管理を行うことが一番重要であり,次にハンターによる個体数管理,続いて人工林の広葉樹林化や耕作放棄地の適正管理を行うことによる生息地管理が重要であるとのことでした。

 次に,役場産業環境課の安富さんから佐那河内村が行っている鳥獣害対策のお話がありました。佐那河内村では,令和2年度にイノシシ137頭,シカ392頭,サル17頭を駆除しており,サルについては,檻の設置により,群れを一網打尽にできることから,個体数が減っているとのことでした。固定式や移動式のサル檻,モンキードッグ,テレメトリー調査,広域防護柵,カラス檻の紹介があり,捕獲後の処理として,大川原に設置している鳥獣処理施設の紹介がありました。また,遠隔監視カメラやセンサーネットワークを活用した鳥獣害対策事業の説明がありました。

  

 

第9回講義【午後の部】「すだちの剪定」(実習)

日時:令和4年3月3日(木)13:00~15:00

場所:山神果樹薬草園【松山油脂(株)】園地

講師:徳島市農業協同組合 南部営農経済センター 長谷部 秀明さん

参加人数:8名

     徳島農業支援センターから2名のご参加をいただきました。

内容:山神果樹薬草園【松山油脂(株)】の園地をお借りして,すだちの剪定の実習を行いました。初めに,講師の長谷部さんより,剪定は主枝の上から三角形に切っていくこと,同じ年代の枝は養分が分散するので,間引いて枝を減らすことなどの説明を受けながら,1本の木で実演を見せていただいた後,講師に指導をいただきながら各自剪定を行いました。剪定が終わった後に集合し,それぞれの剪定具合の振り返りを行いました。

 

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115