令和3年度 佐那河内果樹アグリスクール【第3回】

公開日 2021年10月28日

更新日 2021年10月28日

令和3年度 佐那河内果樹アグリスクール 第3回講義

●第3回講義【午前の部】「土と肥料のお話」(座学)
日時:令和3年10月26日(火)10:00~12:00
場所:佐那河内村役場3階
講師:徳島県立農林水産総合技術支援センター 

   資源環境研究課 新居美香さん
参加人数:11名
     徳島農業支援センターから2名参加
内容:作物から見たいい土壌の条件には、①物理性(厚くやわらかな土層があり、適度な保水性・排水性がある)②化学性(作物に必要な養分を適度に含み、土壌pHが適切な範囲にある)③生物性(土壌有機物を適度に含み、土壌微生物の活性が高い)などが大きく関与しています。施肥を行う際には、①肥料の形態、②施肥時期、③施肥量、④施肥位置が重要で、目標収量、肥料成分の利用率、堆肥などからの供給量、土壌および天然供給量等を考慮して決める必要があります。そのためにも、定期的な土壌診断を行い土壌の状態を知り、それに合わせた肥料を与えることが重要だということでした。最後にカンキツ類の要素欠乏生理障害の症状と対策についての説明と、支援センターで行われている研究についての発表がありました。


●第3回講義【午後の部】「ユズの栽培について」(座学)
日時:令和3年10月26日(火)13:00~15:00
場所:佐那河内村役場3階
講師:徳島県立農林水産総合技術支援センター 
   高度技術支援課 山本浩史さん
参加人数:11名
     四国大学人間健康化食物栄養専攻 学生3名 教員1名
     徳島農業支援センターから2名参加

内容:ゆずの来歴や特徴から、管理方法、施肥、収穫・予措・貯蔵までの一連の流れなど詳しい説明がありました。また、みかん、すだち、ゆずの未熟果を実際に見比べながら、果頂部の乳頭が突出しており、果面が粗く油胞の凹凸が激しいなどの特徴の説明がありました。ゆずは、カンキツ類の中で最も耐寒性が強く、降水量が多く、弱酸性(pH6~6.5)の土壌が栽培に適しています。着果率は5%前後で有葉花の方が直花に比べて、着果率が高く大きい実ができやすいことから、有葉花で作っていくのがゆずのポイントだということでした。また、果皮が綺麗な鮮黄色で香気高く、果汁が多いものが好まれるため、品種の選定や収穫時期や予措・貯蔵管理とこはん症への対策が重要だということでした。

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115