村の食卓 モクズ蟹

公開日 2021年09月03日

更新日 2021年09月03日

モクズガニ

佐那河内村に流れる園瀬川。そこに生息するモクズ蟹は「川の上海蟹」と呼ばれるほど美味で、昔から村に住む多くの人々の大好物です。佐那河内村では徳島県の特産品としても知られる晩茶で蟹を茹でてくさみを取ります。赤く茹で上がった蟹を手で器用に分解し、余すことなく丁寧にいただきます。特に甲羅の裏にある蟹味噌は驚くほど美味で、日本酒、醤油、そして今が旬のすだち酢をかけて食べるという非常に贅沢な方法で楽しまれます。毎年立派な蟹を美味しくいただけているのは、蟹漁をする村の人々が過度の捕獲をせず、大切にしてきたからでしょう。秋から冬場が旬のモクズ蟹が、今年も村の食卓を彩る季節がやってきました。