桃農業

甘くてフルーティーな食感が美味しい旬の果物である桃。佐那河内村は雨が少ない気候を好む桃を育てるのにあまり適した環境ではありませんが、わずかながら栽培されている農家さんもいて、この時期は地元の市場で手に入ります。毎年とても美味しくいただいているので、今年は農家さんにお願いして畑に実っているところを撮影させていただきました。農家さんは畑を案内してくれながら桃についていろいろと教えてくれました。桃は植え付けから3年ほどで実がなる代わりに樹齢が15年ほど。実が傷つかないようにひとつひとつに紙袋を巻き、熟してくると蛾や鳥獣などの野生動物の恰好の標的となるため、防蛾灯という畑に蛾の嫌がる特殊な光を出す電灯を設置し、熟れたらすぐに収穫する必要がある、手間のかかる農産品だということでした。その夜立ち寄るとオレンジ色に輝く防蛾灯がまぶしく畑を照らしていました。大きな儲けはないけど、毎年甘くて美味しいと喜んでくれる人がいると教えてくれました。暑い日に癒しを与えてくれる桃。来年も再来年も美味しい桃ができることを願っています。