公開日 2021年03月08日
更新日 2021年03月08日
令和2年度 佐那河内果樹アグリスクール 第9回講義
第9回講義【午前の部】「もうかるすだち作りについて」(座学)
日時:令和3年3月4日(木)10:00~12:00
場所:佐那河内村農業総合振興センター2階大会議室
講師:大仲 保さん
参加人数:6名
徳島農業支援センターから2名ご参加いただきました。
内容:講師である大仲さんの自己紹介から始まり,経営規模や今後の改植の見通しなどのお話のあと,佐那河内村ではみかんで栄えた後,生産過多による価格の暴落と昭和56年の寒凍害によりすだちが村内に広がったことや,露地だけではなく,ハウスや冷蔵貯蔵することで,高単価で取引できたり,周年出荷できたりすることのお話がありました。また,徳島県が開発した種の少ない品種(3×1号)について,とげが長く,かいよう病に弱く,果皮が柔らかいために取扱いが難しく,まとまって栽培しているのは数軒となっているが,種が少ないことや果皮が柔らかいために絞りやすいことが消費者には好まれているため,3×1号を「さなみどり」として売っていることや,徳島県が開発した「ゆず」と「すだち」を掛け合わせた新しい香酸柑橘「阿波すず香」の栽培に取り組んでいるとのことでした。お客さんが欲しがるものにどう対応するかが大切であり,良いものは広がるのが早いこと,お客さんが欲しがる量を出せることが大切であること,経営として,1本の木で1万円の利益を出すことが目標であることなどのお話がありました。
第9回講義【午後の部】「すだちの剪定」(実習)
日時:令和3年3月4日(木)13:00~15:30
場所:山神果樹薬草園【松山油脂(株)】園地
講師:徳島市農業協同組合 南部営農経済センター 長谷部 秀明さん
参加人数:6名
徳島農業支援センターから2名,山神果樹薬草園から4名のご参加をいただきました。
内容:山神果樹薬草園【松山油脂(株)】の園地をお借りして,すだちの剪定の実習を行いました。初めに,講師の長谷部さんより,剪定は主枝を決め,上から三角形に切っていくことなどの説明を受けながら,1本の木で実演を見せていただいた後,講師に指導をいただきながら各自剪定を行いました。剪定が終わった後に集合し,それぞれの剪定具合の振り返りを行いました。