公開日 2020年11月27日
更新日 2020年11月27日
令和2年度 佐那河内果樹アグリスクール 第5回講義
第5回講義【午前の部】「流通と市場について」(座学)
日時:令和2年11月26日(木)11:00~12:00
場所:佐那河内村農業総合振興センター1階会議室
講師:JA全農とくしま 園芸部 部長 二木 伸一さん
参加人数:6名
徳島農業支援センターから1名ご参加いただきました。
内容:初めに卸売市場について,①入荷②荷下ろし③売買取引④販売,出荷の流れで取引されていること,卸売業者が売り手となって,買い手の仲卸業者や売買参加者に卸売を行うことのお話がありました。また,卸売市場は,①集荷・分荷②価格形成③代金決済④情報受発信の4つの機能があることの説明がありました。取引については,S55年には約75%あった「せり」から現在は約89%が「相対取引」に変わっていることや,青果でS55年には約87%あった卸売市場経由の取引が,現在では,直売所はネット取引が増え,約57%になっているとのことでした。最後に,全農とくしまでは,農家がバラ出荷した農産物を一時保管し,包装加工して市場に出すことで,農家の労力軽減の取り組みを行っているとのことでした。
第5回講義【午後の部】「みかんの収穫・貯蔵について」(座学)
日時:令和2年11月26日(木)13:00~15:00
場所:佐那河内村農業総合振興センター1階会議室
講師:西岡 優さん
参加人数:6名
徳島農業支援センターから1名ご参加いただきました。
内容:みかんの収穫・貯蔵を含めた温州みかんの栽培技術のポイントについて,全体的なお話がありました。「葉」「根」「果実」のバランスが大切で,基礎知識プラス臨機応変技術が大切であるとのことでした。水分を調整することで,旨いみかんを作ることができるため,温州みかんでは,実が30mm~35mm肥大で1次節水,収穫前に2次節水をして糖度を上げるとのことでした。落葉果樹は強剪定で実を少なくするのに対して,みかんなどは弱剪定でならす枝を寝かすことが良い実を作るために必要であるとのことでした。果樹は品種系統によって極早生から晩成があり,経営に合わせて品種系統を選ぶことが大切であるとのことでした。他にも施肥や防除のお話があり,みかん栽培に必要なお話を聞くことができました。