令和2年度 佐那河内果樹アグリスクール【第3回】

公開日 2020年10月21日

更新日 2020年11月05日

令和2年度 佐那河内果樹アグリスクール 第3回講義

第3回講義【午前の部】「施肥と潅水について」(座学)

日時:令和2年10月19日(月)10:00~12:00

場所:佐那河内村農業総合振興センター1階会議室

講師:徳島県立農林水産総合技術センター 資源環境研究課 新居 美香さん

参加人数:7名

     徳島農業支援センターから2名ご参加いただきました。

内容:主な肥料成分の役割と効果について,N(チッ素)は光合成産物のデンプンとともに作物の体を作る原料,P(リン酸)は工場でいうと機械の役割。不足すると生産設備が不足するため,チッ素等がだぶつく。K(カリ)は原材料,光合成産物を成長点や果実に運ぶ。Mg(マグネシウム,苦土)は光合成を行う葉緑素の中心部。Ca(カルシウム・石灰)は細胞壁の骨格を作る。といった説明がありました。ただ,肥料要素間の相互作用があり,例えば,カリウムとカルシウム,マグネシウムはそれぞれお互いの拮抗作用があるので,どれかが過剰であれば,他の2つの要素の吸収を妨げるとのことでした。葉の症状による欠乏症の紹介と対策,裏年で木に実がなっていなくても施肥が重要であることなどのお話がありました。

  

 

第3回講義【午後の部】「すだちの栽培について」(座学)

日時:令和2年10月19日(月)13:00~15:00

場所:佐那河内村農業総合振興センター1階会議室

講師:徳島県立農林水産総合技術センター 農産園芸研究課 津村 哲宏さん

参加人数:7名

     徳島農業支援センターから2名ご参加いただきました。

内容:すだち栽培について,①柑橘類の中では樹の耐寒性が最も強いグループに入っている。②幼木期の樹勢はあまり強くない。③果実肥大途中の8月上旬から9月下旬に未熟果を収穫する。④かいよう病に弱い。④果実への食害が多い。(ヨモギエダシャク・カネタタキ)⑤果実の緑色保持のための対策に重点を置いている。といった特性があり,摘果だけではなく,摘葉が必要であり,かいよう病予防や害虫防除が重要であるとのことでした。すだちの貯蔵については,緑色の濃い果実をつくることが大切で,実を丁寧に扱い,水分量を減らした後袋詰めを行い,貯蔵温度を8℃から5℃まで徐々に降下させ,年末までに3~4℃,年明けから3℃前後で管理をすることで長期の貯蔵ができるとのことでした。

 

 

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115