令和2年度 佐那河内果樹アグリスクール【第2回】

公開日 2020年10月09日

更新日 2020年10月09日

令和2年度 佐那河内果樹アグリスクール 第2回講義

第2回講義【午前の部】「防除について」(座学)

日時:令和2年10月8日(木)10:00~12:00

場所:佐那河内村農業総合振興センター1階会議室

講師:徳島県立農林水産総合技術センター 病害虫防除所 中西 友章さん

参加人数:7名(開校式以降,受講生が3名追加となり,合計9名の受講生となりました。)

     徳島農業支援センターから,前回講師及び午後からの講師の2名も参加いただきました。

内容:「作物」は人が作った環境で生育しており,単一の作物が広く植わっていることで,病害虫にとってもすごしやすい環境であるため,人が守る事で「作物」は生育しているという前提からお話がありました。すだちによく見られる「かいよう病」については,前年の秋から初冬に形成された病斑が伝染源となり,傷口から広がるため,台風などの暴風雨やハモグリガなど害虫の食害痕には要注意であるとのことでした。感染すると回復に時間がかかるため,開花直前や台風襲来前にボルドー剤で予防することが必要であるとのことでした。また,農薬は使用基準を守り,他の作物への飛散を注意しながら,適正な時期に散布することが重要であるとのことでした。

  

 

第2回講義【午後の部】「土づくりについて」(座学)

日時:令和2年10月8日(木)13:00~15:00

場所:佐那河内村農業総合振興センター1階会議室

講師:徳島県東部農林水産局 徳島農業支援センター 徳島支援第一担当 北川 師士さん

参加人数:7名

内容:地力をもたらす要因として,保水力や排水性などの物理的要因と肥料成分やpH,保肥力などの科学的要因,有機物分解力や病害虫抑止力などの生物的要因の3つの要因があり,土壌の改良方法は,団粒化の促進として砂や粘土と有機物の添加,酸度の矯正として石灰剤の施用,CEC(保肥力)の向上としてたい肥など有機物の使用があるとのことでした。たい肥は「牛ふんたい肥」がバランスが良いことや腐食酸を含む肥料の紹介があり,果樹園の土壌改良として,「ざんごう状」「放射状」「たこつぼ状」の3種類の紹介がありました。土壌の肥料養分の溶解性をpHで元肥の加減をEC値で確認することが大切なので,毎年の土壌診断が重要であるとのことでした。

 

 

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115