すだち

公開日 2020年09月15日

更新日 2020年09月15日

爽やかな風味 「緑の宝石」

すだち,酢橘,

徳島県の顔ともいえる特産品のひとつ「すだち(酢橘)」。爽やかな風味と、美しい緑の外見から、「緑の宝石」の愛称を持つ香酸柑橘です。佐那河内村は県内でも有数の産地で、毎年多くのすだちが作られ、全国に出荷されています。ここでは村でのすだちづくりについて、簡単にご紹介します。

 

佐那河内村とすだち

すだち,酢橘,

周囲を山に囲まれ、昼夜の温度差が高い佐那河内村は、古くから柑橘類の生産が盛んです。元々はみかんの農地が大半を占めていましたが、昭和56年2月の異常寒波でその多くが枯れてしまったことを受け、寒さに強いすだちの生産にシフトする農家が増えました。現在、村の平地や山間では多くのすだち畑を見ることができます。

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すだちを含む柑橘の木々は、春に白く美しい花を咲かせ、その優しく甘い香りで人々を癒します。

 

晩夏の収穫

すだち,酢橘,

土壌の整備、摘果適葉作業、虫の被害や病気の予防など、農家の人々の多くの手間をかけられ育った露地すだちは、お盆明けから9月にわたり収穫されます。1本の木に実った多くのすだちを、ひとつひとつ手で収穫する作業はとても大変で、農家の人々はこの時期大忙しです。村には早期出荷用にハウスですだちを生産している農家さんもいます。

すだち,酢橘

収穫されたすだちは、農協や農家の人々によって大きさや品質に応じて分けられます。

すだち,酢橘

すぐに全国に出荷されるもの、保存のために冷蔵されるもの、加工用に使われる傷が合ったり、色が良くないもの。出来るだけ、無駄がでないように大切に使われます。

 

無限の使い方

すだち,酢橘,

すだちには種があるもの、少ないもの、風味が強いものなど、いくつか品種があります。みかんのように果実を直接食べたりはしませんが、果汁と、細かく刻んだ果皮の爽やかな風味は、魚介類、肉、豆腐、野菜、ドリンク、スイーツなど、幅広い食材や料理に合い、その楽しみ方は無限大です。レシピやすだちの詳しい情報を記載したWEBサイト「すだちのいろは」も是非ご覧ください。