移住を受け入れた人 vol.1

公開日 2020年03月19日

更新日 2020年05月01日

助け合いが染みついた「ねごう再生家」会長 伊藤武弘さん

ねごう再生家の活躍

ねごう再生家は、10人くらいの地元有志の集まりだ。移住者受け入れのため、結成された。大家さんと移住者の間に入ることによって、大家さんは安心、移住者は楽、というありがたい存在だ。しかも、このねごう再生家、空き家の改修の際にも、力を発揮した。島津さんの移住に関しては、解体や土間叩きなど、みんなで3日程手伝ったのだそう。他人の家の改修に、当然という感じで、ボランティアで参加するのだ。しかも、勢いでやっちゃったよ~、と軽快に笑う。助け合いで集落やそれぞれの暮らしを維持してきただけあって、その精神は、脈々と受け継がれている。

 

移住者はありがたい

「移住者が来てくれるのはありがたい。しょっちゅう顔を合わせるわけではないが、やっぱり家に電気がついていると嬉しい。」と言う伊藤さん。島津さんが移住してきて、地域としては、大きな変化はないのだそう。島津さん自身は常に自然体で、特に意識はせず、集落の様々な活動に、当然という姿勢で参加してきたからだろう。変化がないというのは、地域にとっては安心材料だ。伊藤さんも「変化がないからいいんじゃないか。変化があったら、何か不満が出てきたかもしれん。」と分析する。この集落は、郷に入れば郷に従え、ほど構えることもなく、お互いにやれることをやれる範囲でやり、ちょうど良い距離感での心地良い暮らしがあるようだ。

 

 

佐那河内の暮らし

佐那河内で生まれ育った伊藤さんには、子供時代に川でよく遊んだ思い出がある。今も家族や仲間とバーベキューをする等、屋外での遊びを楽しんでいる。自分と同じように、今の子供達にも自然の中で遊ぶ機会を作ってあげたいという展望があり、今後も楽しみだ。