佐那河内村の引札(ひきふだ)

引札は商店の宣伝や広告で、明治時代後半から大正時代に盛んに作られていました。正月などに顧客の家々を訪ねて配付していた一枚摺のもので、美しい図像に商品名や住所・商店名などが書かれています。お客を「惹く」目的で配られていたことから「引札」とよばれています。
明治16年(1883)の暦から一枚物の略暦版行が完全自由化されたため、暦付きのものも印刷されるようになりました。現在でも、商店名を印刷したカレンダーが配られていますが、その原点がここにあります。
佐那河内村内の商店も引札を印刷して顧客に配っていました。その一部を紹介します。