令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール【第5回】

公開日 2023年10月16日

令和5年度 佐那河内果樹アグリスクール 第5回講義

●第5回講義【午前の部】「流通と市場について」(座学)
日時:令和5年10月13日(金)9:00~11:00
場所:徳島青果(株)会議室
講師:徳島青果(株)専務取締役 山田 靖仁さん

   JA全農とくしま 園芸部 部長 二木 伸一さん
参加人数:8名 
     四国大学短期大学部から1名参加     

     徳島農業支援センターから1名参加
内容:徳島市中央卸売市場の見学とあわせて講義を実施しました。初めに徳島青果(株)山田専務より,市場の概要と現在出荷されているサツマイモや早生ミカンについて,お話がありました。出荷方法について,個選個販や共選共販がありますが,味の良い農家は,単価も高く取引されるとのことでした。場所を会議室に移し,山田専務からは市場の機能や2022年産の取引状況,2023年産の野菜や果実のトレンドなどのお話を聞くことができました。野菜ではトマト,果実ではシャインマスカットが人気でした。また,JA全農とくしま二木部長から耕地面積は減少しているが,1経営あたりの経営耕地面積は拡大していること,スマート農業の市場規模が拡大予想されることから,担い手の確保とともに生産の効率化と高度化が必要であるとのことでした。消費や市場規模も変化しており,それぞれの課題に対応することが必要であるとのことでした。最後に,すだちが「徳島すだち」の名称で令和5年3月31日に地理的表示(GI)の認定を受けたとのことでした。

 


●第5回講義【午後の部】「鳥獣害の対策について」(座学・現地見学)
日時:令和5年10月13日(金)13:00~15:00
場所:佐那河内村役場 大会議室 及び 村内園地
講師:佐那河内村役場 企画政策課 上野 浩嗣さん
参加人数:6名

     四国大学短期大学部から1名参加

     徳島農業支援センターから1名参加

内容:最初にサルの被害や檻での捕獲,モンキードッグやテレメトリー調査のお話がありました。村内では,サルの被害は減ってきたとのことで,イノシシについても豚熱の影響で今年度は捕獲数が減少しているとのことでした。ただ,シカの被害は増えており,村の対策として,電牧機の補助額の増額や,ワイヤーメッシュなどの防護柵用資材の補助金を新設したとのことでした。駆除した個体を微生物で分解して処理する施設や遠隔監視カメラ,センサーネットワークを活用した事業など村の行っている鳥獣害対策について詳しくお話を聞くことができました。実際にワイヤーメッシュや電気柵を設置している圃場を見学し,電柵は線の高さや線に草が当たらないような管理が大切であるとのことでした。
 

 

 

 

お問い合わせ

佐那河内村役場 産業環境課
TEL:088-679-2115