炎天下でのスダチの摘果・摘葉作業

公開日 2023年07月28日

炎天下でのすだちの摘果・摘葉作業

佐那河内村の真夏の農風景のひとつとして代表的なのが、スダチ畑で行われる摘果・摘葉作業です。緑のダイヤモンドと呼ばれる美しいスダチづくりの背景には農家の人々のたゆまぬ努力があります。ここでは少しスダチの摘果・摘葉作業にクローズアップしていきます。摘果・摘葉とは、スダチの実りすぎた実や、不要な葉をハサミで取り除く作業のことです。スダチなどのかんきつ類の実は密集して実ることが多く、そのまま大きくなると押されあって形が崩れたり、葉や刺で傷が付いてしまう確率が高くなります。それを防ぐため、農家の人々が一つひとつ実や葉を間引いてやる作業が必要になってきます。

 

炎天下でのすだちの摘果・摘葉作業

数珠なりに実ったスダチの実。見た目はきれいですが、このまま実ると出荷する水準に満たなくなります。

 

炎天下でのすだちの摘果・摘葉作業

一つひとつ、不要な実や葉を見極めながら枝切りバサミでカットしていきます。白いものはICボルドーという、石灰をベースとした安全性の高い農薬です。

 

炎天下でのすだちの摘果・摘葉作業

摘果・摘葉が完了した後のスダチ。風通しが良くなり、これからお盆明けの収穫まで大切に育てられます。

 

炎天下でのすだちの摘果・摘葉作業

摘果されたスダチの多くはそのまま地面に落とされ畑の栄養になりますが、この段階のスダチは酸味、風味が強く、冷凍した摘果スダチを使ったお酒など、県内の飲食店で利用されています。今年も露地スダチのシーズンが間近です。美味しいスダチをお楽しみに、夏を満喫してください。