公開日 2019年10月11日
更新日 2019年10月11日
令和元年度 佐那河内果樹アグリスクール 第5回講義
第5回講義【午前の部】「流通と市場について」(座学及び市場見学)
日時:令和元年10月11日(木)6:30~9:30
場所:中央卸売市場 徳島青果 株式会社
講師:徳島青果 株式会社 代表取締役社長 林 嘉彦 さん
徳島青果 株式会社 専務取締役 山田 靖仁 さん
JA全農とくしま 園芸部 部長 小笠 佳彦 さん
参加人数:13名
内容:初めに山田専務さんの案内により,徳島青果株式会社で取引をしている青果物とセリを見学しました。
セリはネギ・水菜等野菜で行っている分を見学することができ,独特の雰囲気を感じることができました。
その後,会議室に移動し,林社長よりご挨拶をいただきました。
座学では,JA全農とくしま小笠部長さんより,消費の動向として,お惣菜などの中食,レストランなどの外食が
増えているのに加え,コンビニやドラッグストアの販売やインターネット通販(eコマース)が増えているなど,
加工された商品の需要が拡大されているとのことでした。
加工食品の原料原産地表示が2022年に完全義務化されるのを踏まえ,現在は加工・業務用野菜の半分が輸入品
であるので,加工・業務用の輸入品を国産に転換していくことがポイントになるとのことでした。
また,徳島青果株式会社山田専務さんより,徳島青果株式会社の概要と市場の役割などのお話がありました。
現在は,相対取引が主になっており,価格の乱高下を防いでいることや産地との需給調整など,改めて市場の持つ
役割の大きさを知ることができました。
今後は,老朽化している中央卸売市場の建て替えについて,関係者との協議を進めるとのことでした。
第5回講義【午後の部】「鳥獣害の対策について」(座学及び現地研修)
日時:令和元年10月10日(木)13:00~15:00
場所:佐那河内村農業総合振興センター1階会議室及び尾尻・大川原
講師:佐那河内村役場 産業環境課 主査 瀧倉 裕介 さん
参加人数:11名
内容:初めに農振センター1階において,佐那河内村の鳥獣害対策についてお話がありました。
平成30年度の農作物被害金額は約370万円であり,加害獣はイノシシ・サル・シカが大半を占め,被害はみかん・すだちなど
果樹が多く,被害額の約半分を占めるとのことでした。
座学の後,尾尻に設置している移動式サル檻を見学しました。おとりのサルのみが入った状態でしたが,おとりにつられた
サルが上から侵入し,出られなくなる仕組みの説明がありました。
また,大川原に移動し,処理施設を見学しました。微生物で溶かすタイプで,数日で分解できるとのことでした。
自己処理をする場合に,大きいものであれば掘削がなかなかできないことに加え,小動物が掘り返すこともあるので,施設で
処理をすることで,労力を軽減しているとのことでした。